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四維という言葉

投稿日:2021年06月06日



いまから2500年以上前の中国春秋時代の、斉(せい)の国に仕え40年以上、宰相を務めた管仲(かんちゅう)という人物がいます。列強が覇権を競っていた当時、民衆から可能な限り搾取し軍備を図る時代にあって、管仲は民の生活を充実させることが国の繁栄につながると考え、経済重視の政策を進めた人です。
管仲は組織や個人の支えになる四本の綱という意味で「四維(しい)」という言葉を用いています。四維とは国を四方から引っ張って支える四本の綱という意味です。
第一の綱は、礼。節度を守る事。富や権力を独占し貧者に思いを致さなければこれを失うこと。
第二の綱は、義。義は自己宣伝をしないこと。正義を行う事は当然だが自慢する事ではないこと。
第三は、廉(れん)。廉は自己の過ちを隠さない事。企業も自社の不正を隠すようでは先がないこと。
第四は、恥。恥は他人の悪事に引きずられないこと。

今、この言葉を見返してみると、人として大切な基礎としての「礎」というものを感じます。


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